ビジネスバッグ選びのヒント

失敗しないスーツケース選びのポイント

失敗しないスーツケース選びのポイント 海外出張に必携のビジネスアイテムであるスーツケースの失敗しない選び方を紹介します。初めてスーツケースを買おうと思っている方はもちろん、今使っているスーツケースがシックリきていない方も必見です。
スーツケースを選ぶときの重要なポイントや購入するうえで知っておきたいスーツケースの豆知識を紹介します。

スーツケースのサイズ選び

スーツケース選びはサイズ選びといっても過言ではない!

ビジネスシーンでは長めの宿泊出張、特に海外出張でスーツケースを使うことが多いと思います。
荷物が多い宿泊出張では収納能力と機動力を兼ね揃えたスーツケースがとても便利ですが、そのメリットを活かすためには出張期間に合わせたスーツケース選びがとても重要です。
当然ですが、必要な荷物がスーツケースに入らなければ使い物になりません。逆に、大は小を兼ねるで大きすぎるスーツケースを選ぶとせっかくの機動力が台無しです。
とはいえ、いろいろなスーツケースをたくさん購入するのはもったいないので、出張期間に合わせて、どのようにスーツケースを選べば良いかを紹介します。 スーツケース選びはサイズ選び

出張宿泊数でスーツケースのサイズを選ぶ

スーツケースのサイズは出張宿泊数でおおよそ決まります。理由は単純で1泊するごとに着替えが必要だからです。
目安は出張1泊あたりスーツケース容量10Lぐらいです。
下表のように出張日数によってスーツケースの容量を5つに分類できます。容量は占有容積ではなく収納容量です。サイズの呼び方はメーカによって異なるので目安としてください。

スーツケースの収納容量と出張日数の目安
出張宿泊数 収納容量 サイズ
~1泊の出張 ~25L SSサイズ
1~3泊の出張 25L~45L Sサイズ
3~5泊の出張 45L~60L Mサイズ
5~8泊の出張 60L~90L Lサイズ
8泊~の出張 90L~ LLサイズ

スーツケースのサイズ選び、初心者の方はちょっと大きめサイズがおすすめ

サイズの選び方としては収納能力と機動力を最大限に活かすなら出張宿泊数にぴったり合ったサイズを選ぶのがベストですが、4つも5つもスーツケースを購入するとお金もかかり保管場所もとるので、機能性と経済性のバランスを考えた選び方が重要です。
よく出張に出掛ける方は出張の期間もだいたい分かっていることが多いので選びやすいですが、宿泊出張初心者の方は少し大きめ、10L~15Lぐらい大きいサイズを選んでおくのがおすすめです。
理由は、
・15L大きいぐらいなら大は小を兼ねて違和感なく使える。
・宿泊出張に慣れない間は持って行く荷物が多めになりがち。
だからです。

スーツケースのサイズ選びで注意するポイント

出張する季節によってもスーツケースのサイズが少し変わります。
特に海外出張の場合は出張先の気候も配慮する必要があります。暑い季節よりも寒い季節のほうが衣服、着替えが嵩張るので大きめのサイズが必要になります。冬の出張時には夏の出張時よりも少しサイズが大きめのスーツケースが必要になる感じです。
また当然ですが、同じ出張期間でも下着や着替えを余分に持って行ったりして荷物が多めの方も大きめサイズを選ぶといいでしょう。逆に出張先でクリーニングに出したり、洗濯したりする方は小さいサイズでもOKです。
さらに出張から帰る時に荷物が増える可能性についても考慮が必要です。
お土産や出張先から持ち帰るものがある場合にはその分、大き目のものを選ぶように注意しましょう。出発時にピッチリ荷物が入っている状態では、必ず足らなくなります。逆にお土産を持って行って渡す方なら、帰るときには荷物が減ることになるので、ギリギリでもOKです。

スーツケースが大きすぎる、重すぎると追加料金が必要になるので注意!

スーツケース|「無料受託手荷物」の制限サイズを超えると、超過手荷物料金が発生します。 LLサイズ(90L~)のスーツケースはかなり大きくて嵩張ります。さらに「無料受託手荷物」の制限サイズを超えると、超過手荷物料金が発生します。航空会社によって大きさ(寸法)だけではなく重量による規定もあります。
LLサイズのスーツケース選びは航空会社の手荷物に関する規定を確認の上、慎重に選びましょう。
各航空会社の預入れ荷物の規定については、こちらのサイト「各航空会社の手荷物許容サイズ」によくまとめられているので参考に紹介しておきます。

最初はスーツケースのレンタルから始めるのもアリ!

スーツケースのサイズ選びは難しく、簡単に買い替えることもできないので、どのサイズが良い分からない間はレンタルするというのもおすすめです。
また長期の出張はめったにないという方なら100Lサイズのスーツケースは高価で保管場所も取るので、大きなサイズのスーツケースだけはレンタルするというのも賢い方法です。
かばんのエースなど大手の会社が運営しているスーツケースレンタルもあるので安心して利用できます。
サイズ選びと関係ありませんが、リモワなどの高級なスーツケースを購入する前にお試しするためにスーツケースレンタルを利用する方もいるので、高級なスーツケースのレンタルできます。

スーツケースのレンタルショップ

利用の頻度が少ない方はレンタルのほうがお得です。どのサイズがどのブランドがいいか迷っている方はレンタルで実際使ってみるのはおすすめです。


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スーツケースのタイプ選び

スーツケースはハードラゲージ派?ソフトラゲージ派?

サイズがおおよそ決まると、次はスーツケースのタイプ選びです。
スーツケースのタイプは大きくソフトラゲージとハードラゲージに分かれますが、どちらが良いか悩まれている方も多いです。
ソフトラゲージとハードラゲージを比較してメリットとデメリットをまとめると下表のようになります。
(あくまでも一般的な比較なので、例えばソフトラゲージのほうが必ずハードラゲージよりも強度が低いというわけでありません。)

スーツケース ソフトラゲージとハードラゲージを比較、メリットとデメリット
種類 メリット デメリット
ソフトラゲージ 軽いので持ち運びが楽
・価格が安い
・機内持ち込み可能なサイズのラインナップが豊富
・収納ポケットが多く、整理整頓がしやすい
・片開きで使いやすい
強度が低い(摩擦に弱い)
・防犯性能が弱い(カッターなどで盗難に会うケースがある)
・耐久性が低い(劣化しやすい)
・耐水性が低い(雨に弱い)
・衝撃が荷物にそのまま伝わりやすい
ハードラゲージ 耐久性が高い
・耐水性が高い(雨水が侵入しにくい)
・防犯性能は高い
・荷物が壊れにくい
・大きなサイズの品揃えが豊富
重い
・価格が高い
・収納ポケットが少なく、小物整理には不向き

預け荷物ならハードラゲージ、機内持込みならソフトラゲージがおすすめ

それぞれ一長一短があり、選ぶのは難しいのですが、
飛行機を使った出張で手荷物を預ける(受託手荷物)なら防犯性能の高いハードラゲージがおすすめです。
それ以外の場合、飛行機を利用しない出張や飛行機を利用する出張でも機内持ち込みをするなら軽くて移動が楽なソフトラゲージがおすすめです。
目的や用途に合わせて選ぶことが重要です。例えば雨や輸送時の衝撃から荷物を保護したいという場合にはハードラゲージのほうが圧倒的に適しています。


スーツケースの材質選び

ハードラゲージは材質によって大きく特長、価格が違う。

スーツケースの材質は大きく3つに分類できます。
1つはナイロンなどの素材を用いたスーツケース。ソフトラゲージと呼ばれるタイプのものです。ソフトラゲージにはレザー(革)製のものもありますが少数派なので、ここでは説明を省きます。
残りの2つは、ABS樹脂やポリカーボネートなどのプラスチック素材を用いたものとアルミニウム合金(ジュラルミン)などの金属を用いたものになります。ハードラゲージと呼ばれるタイプのものです。
重さで比較すると、一般的に
ナイロン<ポリカーボネート<<ABS樹脂<<アルミニウム合金
の順になります。
価格
ナイロン=ABS樹脂<<ポリカーボネート<<アルミニウム合金
の順に高いといった感じです。

スーツケースの材質 メリットとデメリット
材質 メリット デメリット
ナイロン 軽い
・安い
強度が低い(摩擦に弱い)
・耐久性が低い(劣化しやすい)
・耐水性が低い(雨に弱い)
ABS樹脂 安い
・そこそこ耐久性が高い
重い
・日光による劣化する
ポリカーボネート 軽い
・耐久性が高い
薄くてペコペコと凹む
・価格が高め
・日光による劣化する
アルミニウム合金 耐久性が高い
・強度が高い
・高級感がある
価格がかなり高い
・かなり重い

ソフトラゲージはナイロン製、ハードラゲージはポリカーボネート製がおすすめ

ビジネス用途で考えるとソフトラゲージはナイロンがおすすめです。レザーという選択肢もありますが重くて価格も高いので、一般的にはナイロン製が機能的だと思います。
一方、ハードラゲージのほうは選択肢が多いですが、こちらもビジネス用途に限定するとABS樹脂かポリカーボネートだと思いますが、全体的なバランスからみた総合点でポリカーボネートがおすすめです。またアルミニウム合金の優れた強度は魅力ですが、ビジネス用途で考えると価格と重量のマイナス点が大きいと思います。


フレームタイプ、ジッパータイプ、どちらが良い?

防犯性能を重視、割れ物を入れるならフレームタイプ、軽量性ならジッパータイプがおすすめ

スーツケースの開閉方式をフレームタイプにするか、ジッパータイプにするかというのも、スーツケース選びでの悩みどころの1つです。
防犯性能を重視するという方やワインやジャムの小ビンなどの割れ物を入れるという方にはフレームタイプがおすすめです。特に防犯面ではフレームタイプのほうが安心です。
軽量性を重視する方や荷物は衣類が中心で割れ物は入れないという方にはジッパータイプがおすすめです。
当サイト管理人は貴重品は機内持ち込みで、割れ物を入れることもほとんどないので、基本的にはジッパータイプを使っています。割れ物を持って行くときのためにフレームタイプも持っていますが、当サイト管理人の場合は出番は少ないです。ただし、これは使う人によって大きく変わるので、フレームタイプ、ジッパータイプのメリット・デメリットをみて、どちらが自分の使い方に合うのかで決めましょう。

スーツケース フレームタイプをジッパータイプを比較、メリットとデメリット
種類 メリット デメリット
フレームタイプ 防犯性能が高い(こじ開けられにくい)
・頑丈で壊れにくい
・丈夫なフレームのおかげで荷物に衝撃が加わりにくい
・耐水性が高い(水が浸入しにくい)
重い
・開閉が面倒
・価格が高い
・荷物の出し入れするのに全開にする必要がある
・頑丈だが、歪んでしまうと開け閉めがしにくい
ジッパータイプ 軽い
・全開しなくても荷物を出し入れできる
・価格が安い
・変形することで衝撃を吸収しスーツケース自体が壊れにくい
防犯性能が低い(ファスナー部からこじ開けられる)
・衝撃が荷物に伝わりやすい
・耐水性が低い(ファスナー部から水が浸入する可能性がある)

スーツケース選び キャスターの数は?

舗装された道路を歩くことが多い都市部への出張なら4輪タイプがおすすめ

キャスターの数は、2つのもの(2輪タイプ)と4つのもの(4輪タイプ)があります。
4輪タイプは、空港やホテル、駅などフラットな通路では4輪走行、石畳などの凸凹道では傾けて2輪走行と状況に合わせて使うことができます。舗装された道路を歩くことが多い都市部への出張なら4輪タイプがおすすめです。
またスーツケースのサイズが大きくなるほど4輪のほうが安定感があります。40L以上のスーツケースなら4輪タイプがおすすめです。大きなスーツケースにたくさん荷物を入れて2輪で持ち運ぶのは疲れると思います。
2輪タイプは、キャスターの向きが固定されていてキャスターの向きがあっち向いたりこっち向いたりしないので、4輪タイプに比べて走行安定性が高く、引っ張りやすいというメリットがあります。デコボコ道や石畳など平坦な道が少ない場所を歩くことが多い出張なら2輪タイプが比較的おすすめです。


スーツケース選びでよくある疑問???

TSAロックを使ったほうが良い?

TSAロックとは、アメリカ合衆国国土安全保障省の運輸保安庁認定の施錠機構です。
当初、アメリカ国内の空港を利用する場合に鍵をかけたまま荷物を預け入れできるTSAロック機能として導入され、今ではほとんどのスーツケースに装備されています。
ただし最近では、TSA職員がすべてのマスターキーを持っておらず、検査のときに鍵を破壊するということが頻繁に発生するようになって、アメリカへの渡航(乗り継ぎ便を含む)の場合には預け荷物に鍵を掛けないほうが良いと言われています。逆にアメリカ以外の国では鍵を掛けておいたおいたほうが良いと言われています。
アメリカ合衆国認定のTSAロックにもかかわらず、アメリカでは使わないほうが良い。アメリカ以外では使ったほうが良い。・・・変な話です。。。

スーツケースのベルトは必要?

スーツケースのベルトが必要か、不要かという議論をよく目にします。
スーツケースにベルトを付ける目的は、大きく2つあって、
1.万が一、途中でスーツケースが開いてしまったときに荷物が散乱するのを防止するため。
2.バゲッジクレーム(手荷物引渡場)で自分のスーツケースを見付けるときに目立つように、分かりやすいように。
なので、スーツケースを預けない場合には必要ないですね。
スーツケースのベルトを付ける習慣は海外にはあまりないようで、付けているのはほとんど日本人だけですね。海外出張、旅行の渡航先があまり治安が良くない場合には格好の獲物されてしまうことがあるので付けないように推奨されるケースもあるようです。
ただ空港によっては預け手荷物の取り扱いがかなり手荒くて雑で、質の良くないスーツケースだと開いてしまうということもあるようです。
当サイト管理人としては、スーツケースのベルトはマストではないと思います。それよりも信頼できるスーツケースを選んで、ちゃんと正しく使う(スーツケースがしっかり閉まっているか確認する)ということのほうが大事だと思います。
さらにお守り代わりにベルトを付けるのは良いかもしれません。ただし治安の良くない渡航先に行く場合はリスクのほうが大きそうなので付けないほうがよいのではないでしょうか。

スーツケースのレンタルショップ

利用の頻度が少ない方はレンタルのほうがお得です。どのサイズがどのブランドがいいか迷っている方はレンタルで実際使ってみるのはおすすめです。


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